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INTEROP Tokyo 2009 ShowNet構築参加報告 (1)

INTEROPとShowNet

今年も2009年6月8日から12日にかけて幕張メッセにて開催されたINTEROP2009でのShowNet構築に参加した。ここでは今年のINTEROPで発信したテーマ、取り組みについて、ShowNet NOCメンバーの視点からご紹介したい。

INTEROPとは、アジア最大のITイベントで毎年幕張メッセにおいて行われている。毎年このイベントでは著名人の講演などを行うコンファレンスとメーカー・ベンダーと言った各企業が自社の製品を出展する展示会により成り立っている。今年は、INTEROP以外にもIMC Tokyo2009および、DSJ2009、RSAカンファレンスといった展示会も併催され、13万人と非常に多くの方が来場された。

既に過去のレポートを読まれた方やINTEROP内でのShowNetウォーキングツアーに参加された方であればご承知の事かと思われるが、INTEROPにおいて無くてはならない物としてShowNetというこの展示会専用のネットワークがある。ShowNetでは下記の通り大きく3つの目的が実現されている。

  1. 出展社・来場者向けのインターネット接続環境提供
  2. 多くの回線・機材提供ベンダーより提供される機材を使っての相互接続性確認
  3. 魅せるためのネットワークとしての、将来へのメッセージ発信

1. についてはINTEROP Tokyo 2009、IMC Tokyo 2009、デジタルサイネージジャパン2009、RSA Conference Japan 2009に出展される300を超える企業・団体のお客様に対しインターネットへの接続性を提供するという目的である。出展社はこの生きたインターネット接続環境を活用して自社製品のデモを行なうことでよりリアルな状況を来場者様にアピールすることができる。 また、来場者向けにはコンファレンスが実施される国際会議棟、APAホテル、展示ホール内で無線によるアクセスや、ShowNetアクセスコーナーにおける有線でのインターネット接続性を提供しており、実際にShowNetを使っていただく事で近未来のネットワーク環境に触れていただく事を可能にしている。

2.については様々なメーカ、ベンダー様からご提供いただく多種多様な機器を相互に接続して一つのネットワークを構成することで、物理からプロトコルに至る広い範囲についての相互運用性を確認するという事である。今年のShowNetにおいて相互接続を確認できた物としてEtherOAM(IEEE802.1ag)が挙げられる。EtherOAMとはこれまでのEthernetに管理運用系の機能を付加するためのプロトコルであり、この機能を有した機材が大規模なルータから小規模なCPE(Customer Premises Equipment:加入者宅設置通信機器)に至るまで揃った。今回はそれら機材の間での相互接続性を確認することや開発にフィードバックできるような情報の取得ができた。元来これら機器の相互接続性というのは製造しているメーカが行う物であるが、様々なしがらみもあり十分には行うことは難しいものである。結局、そのしわ寄せはユーザに降りかかってしまい、人柱的な投資が必要となってしまうものである。この問題を解決する場としてShowNetが使われた良い一例である。



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EtherOAM 相互接続表

(公開中) EtherOAM 相互接続試験報告資料<PDF>

3.について、最も忘れてはならない目的が Showのためのネットワークであるということである。つまり、来場者の方やプレスの方を通じて将来のインターネットに対するメッセージの発信基地としての役割がある。 今年は昨年に引き続きIPv4アドレス枯渇並びにIPv6移行に取り組んだ。IPv4枯渇に対してはラージスケールNATの組み込みを、IPv6移行については64SLB(IPv6-IPv4変換/IPv4-IPv6変換サーバロードバランシング)、64Proxy(IPv6-IPv4/IPv4-IPv6変換Proxy)、NAT-PT(IPv4クライアントへのIPv6インターネットコネクティビティの提供)によるトランスレートを実施した。これらは、この問題が昨年1年のみで終焉する問題ではない事を改めて発信すると共に、今年は更に踏み込んでネットワークの仮想化と合わせて提供したり、多種多様な手法を試したりすることで、通信事業者が実装した際の一例として現実味のあるネットワークを構成することが出来たと考えられる。

これら相互接続に関連する問題をクリアし、世界に対してメッセージを発信してゆくネットワークでありながら、展示会中は安定的に稼動させるネットワークとして運用されるのがShowNetの役割である。

(2009/06/22 17:22 清水 隆宏)


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