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ネット天国プロジェクトによるユビキタス環境の実証

ユビキタス研究所 井上博之

情報通信研究機構(NICT)からの受託研究として、2004年2月に「歩行者ネット天国」実証実験を 大阪なんばパークスで実施ました。 IPv6技術、RFIDによる認識と情報取得技術、無線LANの電界強度を利用した位置検出システム(ロケーションシステム) による歩行者ナビゲーション技術などを研究開発することで、本格的なユビキタス環境を生活空間に構築し、 IPv6に対応した情報家電の普及に必要となる基盤技術の研究を行いました。 また、IPv6のプロバイダーフリーでありながら端末認証を行う認証方式や、携帯端末を移動しながら利用できる エリア内ローミングや、コンテンツ課金によるビジネスモデル(非インフラ課金)についても同時に行っています。

<技術的特徴>

  • IPv6とRFIDの連携システム
    • RFIDの「ID」と「IPv6アドレス」を結びつける事によって、インターネットから「モノの情報」に直接アクセスできる「IPv6パッシブアクセスシステム」を実現。
    • RFIDリーダ付きPDAで、商品に貼付したRFIDを読み取る事により、「買い物カゴなしショッピング」システムを実現。
  • 無線LAN+RFIDによる測位システムとプッシュ配信
    • 建物に埋め込まれたRFIDと、無線LANの電波強度によって、PDAの位置を正確に測位する技術を開発。測位に連動して、PDAに対して近隣の店舗情報をプッシュ配信する。
  • 階層型のRFID物品管理技術の開発
    • 自己発光する無電源RFIDを物品と通箱(コンテナ)に貼付し、これを階層的に管理できるデータベーシステムを開発。

システム構成
システム構成

提供サービス一覧
提供サービス一覧

無線LAN位置測位PDA画面
無線LAN位置測位システムのPDA上の画面イメージ

RFIDを用いた興味深い実験として、「買い物カゴ無しショッピングシステム」をご紹介します。 かご無しショッピングでは、RFIDリーダを装着した小型端末(PDA)を、RFIDタグが貼付された商品 に近づけることで商品の情報が画面に表示され、それを仮想的なかごに入れることで、オンラインでの お買い物ができるというものです。 実証実験は大阪なんばパークス内にある焼酎販売店で行いましたが、酒の醸造元や味などの情報を リアルタイムで得られることに加えて、購入する重い酒ビンを持ち歩かなくてよいということも 好評でした。

かご無しショッピング1 かご無しショッピング2 かご無しショッピング3

ユビキタス研究所では、RFIDリーダの制御(PocketPC PDA用、Linuxサーバ用)、トランザクション処理サーバ、 データベースサーバなどを実現するソフトウェアを設計開発を行いました。

かご無しショッピングPDA画面
かご無しショッピングのPDAの画面イメージ

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