TOP NEW 次世代Web/Web2.0 センサネット・RFID・IPv6 無線IPネットワーク デジタルサイネージ フォーラム運営 講演・執筆

地域WiMAXの発展には?(2008/05/06)

総務省の発表地域WiMAXに係る無線局免許の申請状況について にあるとおり、地域WiMAXの申請は41者(免許人だから社ではなくて者)と予想通りであった。直前で申請を見合わせた事業者もあるようだが、すでに業界の興味は今後の発展動向に移ってきている。そんな折、4月は関連するセミナーが多数開催され、私も2回登壇する機会をいただいたので、まとめてご報告しておこう。

4月15日(金)にはCRI(有限責任法人ケーブルテレビ情報センター) の月例のフォーラムで、「どうなる「WiMAX(全国+地域)」ビジネス!!」というお題でお話をさせていただいた。同法人はケーブルテレビ業界共同の事業研究組織というべき団体で、毎月ホットなテーマで勉強会を開いている。4月22日(金)にはSSK(新社会システム総合研究所)月刊ニューメディア 共催の一日セミナーでの第二部、地域WiMAX事業の展望での一コマで「見えてきた地域WiMAXのシステムとサービス」というお題でお話させていただいた。

質疑では都市部での地域WiMAXのビジネス動向についての考えを求められた。正直に言って東名阪などの大都市部では純粋なインターネット接続回線として地域WiMAXを使おうとしても、すでに有線ブロードバンドの普及率は十分に高いし、モバイルブロードバンドとして使うにはUQコミュニケーションズさんのサービスとの競合を考えると帯域の狭い地域WiMAXの不利は否めないので難しい。公共セクターによる利用(災害協定を締結して、業務委託を受けるなど)が確保されない限り、事業として成り立たせるのは難しいのではないだろうか。

またWiMAX端末の普及動向などについては、やはりノート型パソコンへの搭載への期待が非常に高い事が感じられた。確かにノート型パソコンへの標準搭載が進めば、ブロードバンド未導入の世帯の最初のブロードバンド回線として、または2台目以降のパソコンへの屋内配線が不要なインターネット回線への利用も考えられる。携帯電話の普及に伴って、固定電話が減少したように、やがて無線ブロードバンドに主役が移り変わる可能性もある。

しかし忘れてはいけない事は、地方都市や町村であってもUQコミュニケーションズとウィルコムが同等以上のサービスを提供予定である事だ。またイーモバイルとNTTドコモのHSDPAサービスは地方にも順調に拡大している。さらに携帯電話事業者はWiMAXを同じくOFDMを使ったLTE(Long Term Evolution)への移行も予定している。これらの通信サービスは公共サービスに使っても良いのである。

競合する無線ブロードバンドサービスの乱立が予想される中で、地域WiMAXの免許人がどのようなビジネスを組み立てれば良いのか。地方都市型の地域WiMAXがモバイルブロードバンドのユーザを確保するために残された時間は意外と短いのかもしれない(それでも大都市と比較すれば余裕はあるのだけど)。

(2008/05/07 01:32 干場 久仁雄)

Posted by on Wednesday, May 07, 2008

ユビテック リンク サイトマップ